KATO 東急5050系4000番台試作品レビュー・開発ミニインタビュー
Posted by 鉄道ニュース部 KZ|2014年12月17 18:05
今回は2月以降発売予定のKATO Nゲージ製品、10-1256 東急電鉄5050系4000番台 基本セット(4両)(予価 ¥11,000+税)他の試作品インプレッション、そして開発者へのミニインタビューををいち早くお届けする。
2015.2/18追記 最新版試作品
12月公開の試作品に比べ、側面の上帯のピンク色が少し薄いものに。
左:新塗装試作品 右:従来の試作品
※ボディのシルバーが違って見えるのは反射の問題で、実際は同じです
以下、2014.12/17公開分
KATO初の東急電鉄車両5050系4000番台
KATO初となる東急電鉄車両は、東横線のみならず副都心線・西武線・東武線まで乗り入れ活躍する5050系4000番台。東急新5000系シリーズの東横線用「5050系」の10両貫通編成バージョンで、東横線内では優等列車として運行している。
東急5050系4000番台製品化秘話
試作品が進んだ今回、開発にあたってのエピソードなどを伺った。
この5050系(5000系シリーズ)は首都圏のJRなどの新型車両群と共通設計部分や近しい形状の個所も多い中、最も特徴的なのは先頭車・前面部分ということで、特に先頭車周りにはこだわっているという。
正面の窓からうっすら見える運転台、非常扉窓から少し見える内側に設置のハシゴなどもリアルに再現。また側面の乗務員室扉下のステップや床下に設置されているハシゴなども床下パーツと一体で再現している。
なお、顔はボディと別パーツ構成となっている。
床下の乗務員用ステップやはしごなども床下一体パーツで繊細に再現。
号車表示、車号表示のほか車端部の転落防止用の黄色縦ラインも再現している。
塗装もリアルに再現
定評ある粒子の細かいシルバー塗装を施し、ドア部分は実車同様わずかに暗いシルバーに塗り分けをしている。
KATOが東急5050系4000番台を製品化したワケ
最後に一番気になる、東急5050系4000番台を製品化することになった流れと今後について伺った。
まず同社としては、都心において膨大な輸送量を誇る「東京の地下鉄」を再現するという大きなコンセプトがあるという。
KATOは東京メトロの車両を積極的に製品化しているが、地下を走っているのはメトロの車両のみならず、直通する車両もありそれらもテーマに入ってくる。
”メトロを軸に顔合わせする車両”・”メトロを介さなければ顔を合わせることがなかったであろう車両”そんな世界も含めて、模型上で並びを楽しめたらという想いがあり、既製品の「副都心線10000系」と共に走り顔を合わせる直通車両の一つとして「東急5050系4000番台」の製品化に至ったという。
さらにもう一つの願いがあるといい、それは”その地域地域”でなじみのある車両をシリーズ化し、例えば”沿線に住んでてこの車両は知ってるから欲しい・お子様が見慣れているから欲しい・この私鉄のファンだから欲しい”といった流れを作りたいとの事。
事実同社では「西武レッドアロー」「小田急NSE」など私鉄にも力を入れており、「阪急6300系」や同社2015年カタログ発表新製品などもそんな「地域密着型としての私鉄製品化」シリーズの一つだという。
今回の5050系は「東急新5000系」シリーズとして同系列の様々なバリエーションが存在。開発担当者曰く『今後の展開にもご期待ください』とのことだ。
※試作品のため、参考程度にご覧下さい。
※鉄道模型は製品生産の性質上、時期によってはメーカー/市場在庫が無い場合もありますので、ご了承ください。
取材協力:カトー
KATO 製品詳細ページ
10-1256 東急電鉄5050系4000番台 基本セット(4両)(予価 ¥11,000+税)他
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