箱根登山鉄道新型車両 3000形「アレグラ号」登場 レビュー速報・ミニインタビュー
Posted by 鉄道新聞|2014年04月14 16:33
鉄道新聞 3000形 アレグラ号 試乗レビュー
【2014.10/17更新】
3000形「アレグラ号」試乗レビュー
11月デビュー!新しい箱根登山電車「3000形 アレグラ号」に一足早く乗ってみた - 鉄道新聞
このほど、箱根登山電車の新型車両、3000形(愛称:アレグラ号)が落成、お目見えした。
同社としては25年ぶりの新車投入となり、箱根観光の看板列車として位置付けている。
3000形は前面に大型ガラス、側面にも上下に大きく広がる展望窓を採用しており、車内からダイナミックな景色が楽しめるほか、箱根登山電車初の車内LED照明、VVVFインバーター制御を採用している。
・2014.4/14 16:33 記事公開 22:00 写真全体差し替え・記事追加
・2014.8/29 15:00 愛称名「アレグラ号」追記
車両デザイン
ロマンスカーVSEなどのデザインも手がけた、岡部憲明氏(岡部憲明アーキテクチャーネットワーク)がデザインを担当した。
車両のデザインコンセプトは、“伝統と現代性を併せ持ち、箱根の風景に溶け込むデザイン”。
外観
車両の四方から、箱根の雄大な自然景観を車内に取り込めるよう、前面や側面に大型窓を採用、カラーは深い緋色や茜色をベースとした「バーミリオンはこね」をベースに、登山電車としての力強さを表現するシルバーを前面と側面に配色している。
車内設備
木目調や暖色の車内
座席窓台等に強化木、腰壁に木目調の化粧板を使用、座席や床は暖色系、電球色LED採用するなど、車内全体が暖かく落ち着いた雰囲気となっている。
天井は極力フラットに、シンプルに広く見せる造りになっており、そのため網棚は設置されない。座席下に荷物向けスペースがあるほか、通路側座席には荷物掛けがある。
座席
シートピッチが広めのボックスシートを中心に展開。
乗客も自然と一体になってもらうため、ロングシートは避けたという。
ボックスシートには、大型のテーブルが設置されている。
出入口付近の座席は、繁忙期は折りたたんで立席定員を増やせるようになっている
先頭部分は「展望エリア」となっており、全面、側面共に見晴らしがよい。
展望窓には熱線が入っており、結露して外が見えないということのないようにしているという
車内案内LCD
4ヶ国語対応のLCD車内案内表示器を設置している。
車号銘板
台車・機器
台車
台車はJ-TREC製。
床下機器
制御装置には、同社初のVVVFインバータを採用。また、回生ブレーキも初採用している。
コンプレッサーは作動時に油を排出しないタイプで環境に優しいものとなっている。
旧型車両はどうなる!?ほか
25年ぶりに満を持して登場した新型車両、3000形。
今回、箱根登山鉄道の方に、気になった事や裏話などを伺ってみた。
まず、今回は導入する車両は「置き換え用」ではなく、あくまで増備車とのことで、新車投入に伴って直接的に古い車両が廃車になったりすることは無いとの事だ。
3000形は、繁忙期は既存の2両編成に1両ずつ増結したり、通常期は3000形2両編成で運用したりするという。
また今回は車両が出来上がってからデビューまで半年以上と、比較的長い時間があるが、これは同路線初のVVVF車の為、誘導試験や信号などの試験、また乗務員の習熟にも期間を要すために長めのスケジュールをとっているという。
なおもう1両の3000形は8月に落成、9月より本格的な試験運転を始める予定だという。
また、車内は2か国語の自動放送になるとの事だ。
営業運転開始日など
この箱根登山電車3000形は、2014年11月1日営業運転開始予定となっている。
取材協力:箱根登山鉄道
撮影・記事:鉄道新聞
鉄道新聞本紙の記事はこちら!
大きな窓で箱根の自然を体感!箱根登山鉄道の新型車両がお披露目
鉄道新聞 アレグラ号試乗レビュー
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