鉄道模型

今回は2015年5月発売のKATO Nゲージ製品、10-1273 レーティッシュ鉄道 ABe8/12 〈アレグラ〉(¥ 14,800+税)の試作品インプレッション・開発ミニインタビューををお届けする。

※画像は試作品のため、発売中の製品と一部異なりますのでご了承ください。


KATO アレグラ 入線

KATO 「アレグラ」 画像クリックで拡大(PC)


険しい山岳路線で活躍する車両を製品化

スイス最大級の私鉄で、箱根登山鉄道と姉妹鉄道でもあるレーティッシュ鉄道の3両編成の交直流電車 ABe 8/12「アレグラ」を製品化。

「アレグラ」は電車ながら機関車と同等の出力を誇り、客車を牽引しての活躍も見られるユニークな低床車体構造の車両で、ベルニナ線の70‰という急勾配区間にも対応する5種類のブレーキ装置を有している。


KATO アレグラ 先頭車

画像クリックで拡大(PC)


軽快なデザインと、屋根周りなどの複雑な機器・配線をリアルに再現している同製品の、見どころ・開発秘話を開発者に伺った。


動力車が先頭車に。そのワケは…

画像クリックで拡大(PC)


まず、床が低く窓の大きい中間車の車内を再現したかったため、通常は中間車に設置する動力を、片方の先頭車にしたという。

動力が中間車であれば、両先頭車の床下部品の一部共通化が図れたが、このようなこだわりのため3両3種の床下部品(先頭[M]・中間[T]・先頭[T])を制作したという。


画像クリックで拡大(PC)


複雑な機器配置の屋根、実は…

屋根上は様々な機器や空調などがあり、リアルに再現されている。
立体的で、部品ごとに取り外せそうな質感なのだが、実はこの屋根は一枚板で構成している。


KATO アレグラ 前面

画像クリックで拡大(PC)


いかに部品を細かくせず、しかしリアルに見せるか。それには「金型の技術」「正確な塗装印刷技術」といったことがポイントになるという。
それらの高度な技術により、完成した時にはあたかも沢山の部品で構成しているように見えるものとなっている。


c12 カトー

画像クリックで拡大(PC)


画像クリックで拡大(PC)


なおKATOでは「アルプスの氷河特急」を製品化しているが、それと同様「アレグラ」も曲線半径R150の走行が可能。小型レイアウトでも遊べるようになっている。


また、「氷河特急」はアーノルドカプラーが標準装備だったが、こちらでは短縮カプラーを標準装備している。


※試作品のため、参考程度にご覧下さい。
※鉄道模型は製品生産の性質上、時期によってはメーカー/市場在庫が無い場合もありますので、ご了承ください。


取材協力:カトー


KATO 製品詳細ページ


10-1273 レーティッシュ鉄道 ABe8/12 〈アレグラ〉(¥ 14,800+税)


ページナビ

 >  > KATO レーティッシュ鉄道 ABe8/12 〈アレグラ〉試作品レビュー・開発ミニインタビュー


カテゴリー

  • 鉄道ニュース部Twitterでは、サイト未掲載のニュースや、部員(スタッフ)のつぶやきなども発信中!