【動画】臨場感あふれる「KATOサウンドボックス」で遊んでみた ~遊び方から応用編まで~
Posted by 鉄道ニュース部 KZ|2015年12月16 22:01
KATOユニトラック制御機器シリーズの新しいアイテム「サウンドボックス」。現在手持ちの走行環境(KATO)に追加するだけで音と鉄道模型が融合した運転を実現する本製品、実際どのような遊び方でどのような音が楽しめるか、まだピンと来ていない方もいらっしゃるのではないだろうか。
恥ずかしながら筆者もその一人で、この度じっくり遊ばせて取材する機会を頂いたので、基本的な仕組みから遊び方までご紹介したい。
KATO「サウンドボックス」の準備と遊び方
至って簡単!3ステップ準備編
- 22-101「サウンドボックス」本体を車両走行用のパワーパックに接続
- 音を出したい車種のサウンドカードを差し込む
- パワーパックで動かせば、サウンドボックスから音が出る
遊ぶ際のポイント5点
- スピーカーはサウンドボックス本体に内蔵されているので車両への加工は不要
- 本体にはSLサウンドカードが付属。別売りカードで電車など様々な音が楽しめる
- 本体に6個のボタンがあり、カードごとに汽笛やドア開閉音など効果音が割り当てられている
- リアルに楽しむために【線路と車輪を綺麗に】しておくことが重要(かなり重要!)
- 「SL」と「電車」ではサウンドボックスの音の動作が根本的に異なる
ポイントの5番については、それぞれの遊び方で具体的に説明する。
それでは早速、3車種の実際の走行の様子をご覧頂きたい。
なお、今回の動画のサウンドカードはいずれもサンプル品または試作品なので製品版と一部異なる旨予めご了承頂きたい。
蒸気機関車(SL)サウンドカード:「C12・C56」
SLサウンドカードの基本的な仕組み
SLのカードでは、パワーパックのスピードに合わせてドラフト音がついてゆく仕組みで、初めてサウンドボックスを触る人でもすぐ遊べる。
ポイントは電圧ではなくモーターの回転数を検知して音を出している事で、例えば勾配でゆっくりになると、音もちゃんとゆっくりになる。
サウンドボックス(SLサウンドカード)動画
ファンクションボタンの割り当て
先述の本体の6個のボタンはSLでは下記のようになっている。
- 汽笛
- ドレイン(発車直後の、シリンダーにたまった水を排出する音)
- ブレーキ(走行中:ブレーキ音、停車中:ブレーキ緩解音)
- インジェクター(ボイラーに注水する音)
- 絶気(惰行状態、もう一度押すと惰行解除)
- スコップで石炭を入れる音(1回ずつ)
電車サウンドカード:「E233系」・「京急2100形」
電車サウンドカードの基本的な仕組み
電車のカードでは「音がスピードに合わせて出る」のではなく「音に合わせて車両が走る」ようになっている。
例えば加速時は、出したいスピードまでコントローラーをまわすと、音に合わせて少しずつ加速しながら設定速度に達するといった具合で、実際の電車を運転するような感覚で遊ぶことが出来る。
サウンドボックス(E233系サウンドカード)動画
ファンクションボタンの割り当て
本体の6個のボタンはE233系では下記のようになっている。
- 警笛(電笛/電笛+空笛/電笛+ホイッスルを選択可能)
- ドアの開閉音
- 制動音・制動緩解音
- ATS-Pベル音
- 惰行(走行中)・停車位置修正機能(停車中)
- 車内ブザー音
サウンドボックス(京急2100形サウンドカード)動画
サウンドボックスをより楽しむ
実際の雰囲気を掴んで頂けただろうか。さらに楽しむ応用編ポイントをいくつかご紹介。
- 電車サウンドカード、特に減速時は音を聞きながらコントローラを少しずつ戻してゆく。ホームなどにピッタリ止めるには習熟運転が必要(それも楽しみの一つ)
- E233系サウンドカードはE233系のみならずIGBT-VVVFインバータ車などの他の車種でも”それっぽく楽しむ”こともできそう
- 本体にはチューニングのつまみがあり、スピードと”音のついてゆき具合”を調整することが可能
- 出力・入力端子があり、外部出力には例えばPC向けのアンプ内蔵スピーカーまたはオーディオスピーカー等をつなげることでより高音質で楽しむことができる
- 入力端子では、例えばスマホ等と接続して発車メロディを流したり、マイクと接続して車内放送などをすることができる
KATOサウンドボックス/サウンドカード今後の展開は?
KATOサウンドカードの音は、実車から録った音を使用している。
「SL」や「インバータ電車」については音源さえ録ることができれば、コンスタントに製品化が可能ということで、今後はある程度のペースでサウンドカードが広がっていくという。
その他にも「吊り掛け電車」や「抵抗制御電車」、また「気動車(昔の液体式や新系列DCなど)」などといった要望が上がっておりメーカーも認識しているという。
アルゴリズム開発などが必要なため「SL・インバータ電車」の製品化を進める中で並行して開発を進め、その後の製品化となるが、更なる展開に期待できそうだ。
開発担当者曰く「こんな音があったら楽しい、などご意見を頂ければ」との事。ユーザーがどこまでを”違う音”とするのか、近しいものを出して別途購入頂けるのか、といったことも見極めてゆきたいとのことだ。
店頭で実際にサウンドボックス体験ができる
2015年12月現在、ホビーセンターカトー(東京店・大阪店)や一部販売店にてKATOサウンドボックスを実際に体験することができる。体験可能な販売店リストはこちら。
※試作品のため、参考程度にご覧下さい。
※鉄道模型は製品生産の性質上、時期によってはメーカー/市場在庫が無い場合もありますので、ご了承ください。
取材協力:カトー
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